就農計画シート(就農計画書)の作成方法

2022年3月19日

前回までで就農計画はある程度固まったかとおもいます。

※具体的な立て方は以下を参照ください
就農計画の立て方(その1) 栽培作物・収益目標を決める
就農計画の立て方 (その2) 栽培計画を立てる
就農計画の立て方(その3) 機械と作業場を確保する

 

いよいよ青年等就農計画認定申請書の中核である
就農計画シート(就農計画書)を作成するときが来ました。

 

就農計画シートとは

営農開始5年後の営農計画を書くことにより、
5年後生活していけるだけの収入を得るために
どのように規模拡大していくかを表したシートです。

労働時間や経費、農産物の収量や単価などを記入することにより、
立てた経営計画が実現可能かを確認することができます。

また、その年の終わりの実績値と比較することで、
当初想定と何が違ったかを確認することができます。

就農計画シートは以下のような構成になっており
それぞれを記入していきます。

 

表1 家族構成および農業従事日数
自分と家族が働ける時間を記入します

表2 雇用労働力
表4をもとに自分と家族では足りない労働力を雇用で補う時間を記入します
どんな人を何人雇い、何時間ずつ働いてもらうかを記入します

表3 作物別、面積及び作業体系
作目ごとに作る面積と、何月にどんな作業をするかを記入します

表4 作目・作業別、年間労働時間の計画
作目・作業別に、まず10a当たりの労働時間を記入します
面積をかけて、作目ごとの労働時間を出します
すべての作目の労働時間を合計し、年間労働時間を出します

表5 農地の取得計画
表3で出した作目ごとの農地の面積の合計を借りる計画を記入します

表6 農業施設・機械の取得計画
ビニールハウスなどの施設、トラクターなどの機械の購入予定や
金額、耐用年数を記入します

表7 その他資材の取得計画
コンテナやスコップなど耐用年数のない農具等を記入します

表8 販売計画
作目ごとに収量と単価、販売額の合計を記入します

表9 収入
農産物販売収入と農業雑収入、農外収入を分けて記入します

表10 経費
種苗費や農薬費、表6の減価償却費、表2の雇用費などを記入します

表11 経営収支
表8の合計と表10の合計から総所得を計算します

表12 資金計画
何の機械をいつ買うのか、自己資金なのか融資を受けるのかなどを記入します

 

最終的に5か年経営収支計画を記入して
計画作成完了です。