就農計画の立て方(その1) 栽培作物・収益目標を決める

2022年3月19日

就農計画って重要

何事も計画を立てて実行するのは重要かと思いますが
農業も例外ではありません。

農業は計画に従っても計画外の連続です。
ですので、計画が無い、計画が杜撰では
安定経営とは程遠くなります。

ということで、
計画的に作業するためにまずは計画書を作成する
ことにしました。

栽培作物・収益目標を決める

就農計画書を書くために、まず
・栽培作物・就農5年目の目標利益額
・各作物の出荷先
を仮置きしてみましょう。

※私たちは県の普及課から経営モデル資料を入手し
目標利益額から何反耕作する必要あるかを割り出しました。

そして、
粗利益=
想定反数 × 出荷先の単価 × 地元ベテラン農家の収量
を計算します。

粗利益が経営モデルと近い金額になっているかで
この経営モデルを採用するかを判断します。

近い金額になっていなければ、

・ずれの原因を分析する
・他の経営モデルを探す
・別の作物に切り替える

といった、対策を行います。

複数作物が栽培可能かを検証する

次にリスク回避、収益向上の為に、複数作物が栽培可能かを検証します。

複数作物の経営モデルを組み合わせ
・何種類の作物を栽培するのか
・それぞれ何反くらい栽培するのか
を探っていきます

ここで重要なのは、
繁忙月間、繁忙日に作業時間が確保できるか?
です。
作業時間が確保できないと、折角育った作物を
出荷し、収入に換えれません。

私たちの選択

研修先で栽培していた作物の中から、
ネギを主力作物として選択しました。

選択理由は、
・秋冬ネギの指定産地で単価が安定している
・春ネギ、夏ネギ,秋冬ネギにおいて、農協での共同出荷が可能
(共同出荷は各農家の野菜をまとめて出荷するので、
個人で出荷するよりも単価が高い)
・露地栽培で、機械・資材の投資額が比較的少ない
という3点です。

尚、経営モデルは、県の普及課でもらった
ネギ・大根農家の経営モデルを参考にしました。

出荷先は、すべて農協への共同出荷にし、
1反当たりの収量や単価は、研修先や出荷先に
聞いた値で計算しました。
※収量や単価の情報を取得するために、複数の方に
何度もヒアリングを実施しました。

経営モデルには大根が入っていましたが、
機械投資が増えるので、ネギだけにしました。

又、もう一つの栽培作物として、里芋を選択しました。

選択理由は、
・産地であり、栽培に適している
・ネギと繁忙期が被らない
・露地栽培で、機械・資材の投資額が比較的少ない
という3点です。

何を栽培するかを決めたら
就農計画の立て方 (その2) 栽培計画を立てる